自分だけのアセットアロケーションを組もう②リスク許容度を知ろう
前回の記事ではアセットアロケーション周りの用語解説を行いました。
アセットアロケーションとは、ポートフォリオの設計図のようなものであり、これによってリスクやリターンを決定する。これが前回の説明でしたね。
では今度は、具体的にリスク資産と安全資産の比率を決めていきたいと思います。
リスク許容度と年齢
ここでいうリスク資産とは株式、ビットコイン、不動産のことです。安全資産は国債や現金などを指します。
一般に若い世代はリスク許容度が高く、年を取る毎に低くなっていきます。
例えば50歳で1億円を持っている人は資産を積極的に増やす意味は薄いでしょう。
しかし、20代で500万円しか持っていない人は資産を積極的に増やす必要があります。
また、残り20年ほどしか働けない50歳が暴落してしまうと、今後の人生が大変です。
しかし、20代の方は多少資産が減っても今後の労働で巻き返すことが出来ます。(元々の資産が少ないことも多いため、その分リスク許容度が高いとも言えます。)
財産4分法
かの「ウォール街のランダム・ウォーカー」を書いた著者バートン・マルキールの提示したアセットアロケーションの組み方が「財産4分法」です。
これは
20代:「不動産10%、現金5%、債券20%、株式65%」
30代:「不動産10%、現金5%、債券30%、株式55%」
50代:「不動産12.5%、現金5%、債券37.5%、株式45%」
60代:「不動産15%、現金10%、債券50%、株式25%」
のように株式の比率を自分の年齢に応じて減らし、現金や債券の比率を上げていくというものです。
また今後の更新で触れたいですが、株式とは米国株等の海外株が一般的です。
100-自分の年齢
これは単純に100-自分の年齢をリスク資産に割り当てるというものです。
例えば25歳の人は75%の財産を不動産や株式に、残りの25%を債券に回すという感じです。
これは自分に適したアセットアロケーションを直感的に把握しやすいので、
投資始めたての人にいいかもしれませんね。
最後に、自分の資産状況について正しく知る
このブログではこれまで「資産」という言葉を多用してきました。
ここでいう資産とは、単純に銀行口座に入っている預金のことを指しません。
株や債券はもちろんですが、あなたが住んでいる自宅(持家)のことも指します。
意外とこれを勘定に入れていない人が多いと思います。
例えば3000万円の家に住んでいる人は、すでにその分の不動産投資を行っていることになります。
そのことに注意して上記のアセットアロケーションを組んでいく必要があります。
さて、あなたのリスク許容度はわかりましたか??
次は具体的な資産の振り分けについて、portfolio visualizerを使って決めていきましょう。
以上