20代の投資戦術~40代セミリタイアを目指して~

20代の投資戦略~40代セミリタイアを目指して~

25歳社会人2年目が自身の投資戦術と将来の展望を描くブログです。

自分だけのアセットアロケーションを組もう①~アセットアロケーション・シャープレシオとは~

長期投資において欠かせない要素。それが「アセットアロケーション」です。長期投資はアセットアロケーションを組むところから始まります。

では、アセットアロケーションとは何なんでしょうか?

ポートフォリオとはどう違うのでしょう?

私も投資の勉強をし始めたばかりなので、このタイミングで整理していこうと思います。

 

アセットアロケーションの意味

そもそもアセットとは資産という意味です。そしてアロケーションとは配分を意味します。

つまり、アセットアロケーションとは言い換えると資産配分のことです。

すなわち全資産のうち、現金・株・国債社債・不動産・金・仮想通貨などの資産クラスにどれくらい配分するのか。それを表現したものがアセットアロケーションです。

例えば、株:50%、国債:20%、不動産(REIT):20%、金:10%みたいな感じですね。
ポートフォリオとは、そのアセットアロケーションを基に具体的な銘柄を組み込んだもののことを言います。

例えば、株:トヨタ20%、ホンダ30%みたいな感じです。

つまりアセットアロケーションとはポートフォリオの設計図のようなものと言えるかもしれません。

 

投資を始めたばかりの人は「この銘柄は割高だから、買う時期が悪い」等を考えがちですが、長期投資において、購入タイミングはほぼ成績に影響を与えないと言われています。

では、長期投資のリターンは何によって決められるのでしょうか?

そう、それがアセットアロケーションです。長期投資のリターンの良し悪しは、このアセットアロケーション80%以上を決めるとデータで示されています。

 つまり、我々長期投資家は「良いアセットアロケーション」を組むことが最重要課題なのです。

では、何をもって「良いアセットアロケーション」というのでしょうか。

リターンが良ければ、それは「良いアセットアロケーション」と云えるのでしょうか。

アセットアロケーションの評価

アセットアロケーションを評価する上で欠かせない要素として、

・リターン

・リスク

というものがあります。そしてそれらの関係を端的に表した指標がシャープレシオであり、ソルティノレシオです。

まず、リターンとリスクについて簡単に説明したいと思います。

 リターンとは、その言葉の通り目標とする年間収益率のことです。

例えば、「このアセットアロケーションなら一年で資産が7%増えるぞ!!」という感じです。この場合、リターン7%ですね。

資産運用におけるリスクとは、いわゆる「危険性」のことを指しません。資産運用におけるリスクとは「不確実性」のことをいいます。

例えば、「このアセットアロケーションなら一年で資産が7%増えるぞ!!でも±10%くらい振れ幅があるかもなぁ、、、」

この振れ幅(つまり不確実性)がリスクというものになります。数学的には標準偏差といわれるものです。

 

少し極端な例を紹介します。 ここに、年間20%ものリターンが見込めるアセットアロケーションが存在したとします。しかし、このアロケーションは10年に1度50%もの暴落を起こします。リターンが20%も存在するため、10年単位で持てばどのタイミングで暴落が来たとしても、確実に収益プラスになります。しかし暴落している間、その資産を売却せずにホールドし続けることは精神的に困難です。ましてや買い増しなどできるものでしょうか。

つまり長期投資とは実生活の傍らで行われるものですから、精神衛生を侵さないだけのリスクをアセットアロケーションで設定してあげる必要があるのです。リターンが高ければ、どれだけリスクが高くても良い!これは一般的サラリーマンには不適切な投資といえるでしょう。

 

シャープレシオ

リスクとリターンの比、これがシャープレシオです。具体的な数式としては

シャープレシオ=(リターン-安全資産利子率)/リスク

となります。ここでいう安全資産利子率とは、一般的には、国債の利子のことですね。

そして分子(リターン-安全資産利子率)リスク・プレミアムとも言います。

このシャープレシオは高いほど成績が安定していることを示し、

0.5~1.0で「普通のアセットアロケーション」、1.0以上であれば「良いアセットアロケーション」、2.0以上ならば「非常に良いアセットアロケーション」と云えるわけです。

 実際の計算はインターネットサイトのportfolio visualizerで行うことが多いので、計算式の内容までは理解する必要はないです。とにかく1.0を超えればいいんだなぁと考えてください。

 

ソルティノレシオ

シャープレシオはリスク、すなわち不確実性を分母にしていました。

 しかし、この不確実性(リスク)は上振れする可能性も含んでいるんです。

投資成績が上振れする分には何の問題もありませんよね。しかし、下落リスクだけは気にしたい。このイイトコどりをした指標がソルティノレシオとなります。

ソルティノレシオ=(リターン-安全資産利子率)/下方偏差

やはりこの数式も覚える必要はありません。ネットで計算できますので。。

 

備忘録

専門用語の解説だけでこんなに長くなったので、今回はこれまでにしたいと思います。

次は

・実際にどうアセットアロケーションを組むかの紹介

分散投資によるリスク低減効果(ポートフォリオ理論)←リターンは減らないの??

・効率的市場仮説とは

逆張りの長期投資と順張りの短期投資

ドルコスト平均法

・リスク・プレミアムとは

 

などなど自分の知っている知識を吐き出していこうと考えています。

それでは。。